ふじはら なるみさんの「おおかみのネクタイ」編みあがりました。
この絵本を手にしたのは毎年5月の連休に上野で開かれる絵本のバザールの会場でもう十年以上前でした。
気にはなっていたのですが、編んでみたいと思うようになったのは最近です。
何度も言いますがほとんどの作品や、絵本は福島で差し上げてきてしまったのですが、この「おおかみ・・・」は編んでいないのに手放せなかったのです。
編みながら、何度も読み返し、そのたびにとても暖かい気持ちになっていましたが、
不思議なことに作者が巻末のあとがきに もう一度手に取りたくなるような作品作りをしたいと言っておられます。もう、握手をしたような感覚です。
そしてここのところ考え、取り掛かり始めている 子どものための読み聞かせの大切さはもちろんですが、大人への絵本の読み語りです。
「編んでるシアター」というより 語り手の横に編んだ絵本の主人公たちをおいて読み語り進めていくかたちもいいのではないかと。
昔、編んでるシアターを見た子どもたちが「絵本の中の000が会いに来てくれた!」と喜んでくれて ああ、これが自分の目指すもの、と感動しました。
その喜びがあったからこそこれまで続けてこられたのだと思います。
多様なニーズに振り回されそうな社会にあって 絵本のふところに抱かれてみるひとときをおすすめしたい それが編んでるおばさんの最後のお節介になるかもしれません。