爽やかな涼風をどんなに待ちわびたことでしょう。
こんにちわ!
あと一度くらいは暑い日があるようですが、もう秋!
さて編んでるシアター館からお知らせです。
この秋はお休みさせていただきます。
楽しみにしていた「水野書店」での「この絵本読んで!」も中止になります。
でも「おはなし編んでる村」の新作品も、ブログも 随時発表していきます。
「マギーおばさんのお話②」もゆっくりですが進んでおります。
では読書の秋、食欲の秋お楽しみください。
編んでるシアター館 10月カレンダー |
身体が乱調をきたしているときは何をする気力もなくしてしまいます。
テレビを観る気も、ただ座ることも気だるい。
ソファーに寝そべって少し見える空を眺めてー、ふと本棚に目をやると、絵本の背表紙。
開く元気はないものの、見るともなく見ていると、一冊ごとに語りかけてくれる。
空で読めるほど読み込んだ絵本たち。
「編んでるシアター」にするためにまずは声に出して読んでそれから編んだものでした。
あの作品もこの作品も懐かしい。
すると聞こえてくるのです。その初めて読んだその私の声が胸の中から聞こえてくるのです。
おかしいでしょう、その後何回もみんなの前で読んでいるのに、まぎれもなく初めての出会いの時の声なのです。
小さい時から絵本を買い与えられたことはありませんでした。
四年生になって学校の図書室に入れることになったときの嬉しさ。
子どもを持っても(特にその時期は大変な状況でしたから)買って与えることはできませんでした。
そしてようやく本を買えるようになって手にした絵本は「編んでるシアター」にしようとする作品、初めまして、絵本の世界!の心の弾みは今でも残ります。
「つきよのくじら」(戸田和代)ーくじらが大きくなってお父さんを探しに行くようになった時…なのに声がこどものまま・・・。
これは初めに読んだときそう読んだので、息子に指摘されてもなかなか治らず、いつも一呼吸いれてから、「それでそのくじらはおなかにきずはなかったかい。」
「だいくとおにろく」(松居直・再話)ではーはやく おにろくあ めだまあもってこばあええなあ ー私なりのメロディーができあがっていました。
ああーなんていい人生なんだ!と自画自賛して・・・。少しまどろんだ時間を過ごしました。
上野千鶴子、樋口恵子、お二方の対談「80歳からの人生のやめどき」
再読しました。初め読んだ時から10日程しかたっていないかもしれないのに凄く胸にずしんときております。
ちょうど80を迎えんとしている自分にとってはいろいろ示唆に富んでいるというかうなづくことばかり、そう考えればいいのか、これからに自信が芽生えてきます。
樋口恵子さん、実は50年程前、さいたまで講演会があり、私も子供二人を幼稚園に送って出かけたのでしたが、樋口さん、家を出る前にゴミ出しに手間取ったとかで電車に乗り遅れ、後援会は中止になりました。
会場は駅から歩いて15分ほど。釈然としない気持ちで駅まで戻る途中で樋口さんとすれ違いました。
それ以来、ちょっと遠巻きにご活躍を眺めるようなところがありましたが、そのことを悔いています。
上野さんとの対談は決して結論ではなく、「社会的位置」「在宅介護」「家族の負担」「いろう」食事」など多岐にわたり、どれもが自分の思いをはっきり持つことが要であることに思い至りましたし、制度のこれからも見極めていくことも、声の上げ方も重要かと考えました。
少なくともこれからに道すじが見えたことに感謝です。
身近な方にはお勧めしましたがどうぞ、ご一読を。