身体が乱調をきたしているときは何をする気力もなくしてしまいます。
テレビを観る気も、ただ座ることも気だるい。
ソファーに寝そべって少し見える空を眺めてー、ふと本棚に目をやると、絵本の背表紙。
開く元気はないものの、見るともなく見ていると、一冊ごとに語りかけてくれる。
空で読めるほど読み込んだ絵本たち。
「編んでるシアター」にするためにまずは声に出して読んでそれから編んだものでした。
あの作品もこの作品も懐かしい。
すると聞こえてくるのです。その初めて読んだその私の声が胸の中から聞こえてくるのです。
おかしいでしょう、その後何回もみんなの前で読んでいるのに、まぎれもなく初めての出会いの時の声なのです。
小さい時から絵本を買い与えられたことはありませんでした。
四年生になって学校の図書室に入れることになったときの嬉しさ。
子どもを持っても(特にその時期は大変な状況でしたから)買って与えることはできませんでした。
そしてようやく本を買えるようになって手にした絵本は「編んでるシアター」にしようとする作品、初めまして、絵本の世界!の心の弾みは今でも残ります。
「つきよのくじら」(戸田和代)ーくじらが大きくなってお父さんを探しに行くようになった時…なのに声がこどものまま・・・。
これは初めに読んだときそう読んだので、息子に指摘されてもなかなか治らず、いつも一呼吸いれてから、「それでそのくじらはおなかにきずはなかったかい。」
「だいくとおにろく」(松居直・再話)ではーはやく おにろくあ めだまあもってこばあええなあ ー私なりのメロディーができあがっていました。
ああーなんていい人生なんだ!と自画自賛して・・・。少しまどろんだ時間を過ごしました。
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