| お誕生日カード |
私が被災地を初めて訪れたのは震災後一年経ってからでした。
子どもたちはどうしているのか、いてもたってもいられずあちこちに声をかけ、受け入れていただけたのが気仙沼の旅館でした。
それまでは復旧の工事関係者が寝泊まりするため、旅館が空いていなかったのです。
一人だけならなんとか泊まれます、との連絡にキャリイバックに
「はらぺこあおむし」と手遊びの編んでる作品を詰めて出かけたのでした。
| 気仙沼港 |
訪問先は気仙沼のボランティアセンターで探してもらった保育園、移動手段はタクシーのみ。
私一人の活動でしたので、お役所の手が届かない小さな施設巡りができました。
一年くらいして福島のNpoの方とつながり、仮設住宅や「おだがいさまセンター」子育て支援センター、保育園などを訪問するうち移住しちゃおうということになりました。
知り合いの人もいるわけではない所によくもまあ!と呆れられましたが、
住んでみれば被災者の奥深いところまで見えてきます。
初めは子どものために、だけの思いではじめた活動でしたが、静かに大人の声に耳を傾ける中で考えたのが「お子さんが10歳になるまで毎年お誕生日カード差し上げます」
で、「編んでるシアター(えほんの動物たちを毛糸で編みぐるみで登場させる読み語り)」ばかりでなく、ひとりひとりの子どもたちに少しでも寄り添いたいと続けてきました。
編んでる作品をその季節、出来事、メルヘン、いろいろ取り混ぜてそう、数えてみたら50人のお子さんに送っていました。
当人ばかりでなくお母さんも励まされたと喜んでいただきました。
そして10年、この9月20日をもって、あの頃抱っこされて集ってくれた子どもたちがみーんな10歳の誕生日を迎えたことになります。
私もよく頑張れた!