大人のセミナーで「100万回生きたねこ」を編んでるシアターで発表し、好評でした。その後そこに参加していたお母さんから、自分たちで立ち上げた子育てグループの例会に呼ばれました。読み聞かせの中に「100万回・・・」を加えてほしいとの依頼に、就園前の乳幼児が多いグループでしたからちょっとためらいました。でもそのお母さんは、ぜひ子育て中のみなさんにこそ、この作品を、というのです。少し子供たちが騒いでもかまわず続けてくださいと。
私もそこそこの覚悟を決めて、始める前にお母さんたちにお願いしました。「どうぞ、お子さんをひざに乗せてこのお話を聞いてください」と。いつもならお子さんが動き回っても気にしないで、じっとしていたら病気です、くらいの気持ちでしたが。実際、子供さんどころか親御さんのおしゃべりが気になるような場合もあるのですが、この日は違いました。感動して涙を浮かべるお母さんのひざで食い入るように見つめ聞き入ってくれました。
このことが私の編んでるシアター観を変えました。子供たちに絵本の素晴しさを、の前に、お母さんが絵本に感動して、そして子供に読み聞かせをすることがどんなに大切か。編み上げた動物たちはそのためのめくらましみたいなもの・・と。編んでるシアター館はその<場>を提供したいのです。
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