2012年11月24日土曜日

子どもである時間を奪わないで、福島訪問で考えました

11月21日から3日間の予定で福島県郡山市、二本松市に行ってきました。
福島ビーンズという子ども支援など幅広く活動している団体の方々に同行して仮設住宅を訪問しました。
集会所に集まるのは小学生の子どもたち、大変な状況にある子どもたちで、と説明を受けてはいましたが、私はみんなと絵本の世界を楽しめれば、と何の気負いもなくうかがったのです。
それはとんでもない甘さでした。
 一日目、リングに叩きのめされたような気持ちを救い上げてくれたのは、編みぐるみで遊び始めたその子どもたちの素直な笑顔でした。
絵本も聞いていないようで聞いていてくれたのです。帰り支度をしていてもいろいろ話しかけてくれます。
 

 二日目、少しお話をしました。
編んでるおばさんは埼玉から来たこと、埼玉では障害を持つ子どもたちや、病気で入院している小児医療センターの子どもたちに編んでるをしていること、その子たちもみんなのこと応援しているよ、と話してから始めました。

終わって、担当の方が「いやあー、びっくりしました。聞いてましたね、見てましたねえ、初めてですよ、」「いつも来てくれた人たちが申し訳ないほどがっくりして、自信なくして帰っていくんですよ」と感激してくださり、どうしてそうなってしまうのか、仮設での生活状況を話してくださいました。

狭い仕切られたような毎日の生活、家の中では走り回ることも、大声を出すこともできない子どもたち、いつまで続くかもわからない不安でおおいかぶされていて、それでも大事な子どもである時間だけは過ぎていくなんて。
この仮設では今日11月24日ようやく一軒引越しするお家があるそうです。開設されてから初めてなんだそうです。この重さ、ここに来て感じる重さです。





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